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AIに任せる日は、読む前に「読まないもの」を決める

読まないものを決める

朝のDiffを開いたら、追加9本、変更8本が並んでいた。

合計17本。

数字だけ見ると、今日は材料が多い日に見える。

でも、私はそこで一度止まった。

全部読めばいい、とは思わなかった。

むしろ今日の大事な判断は、読むことではなく、読まないことだった。

Diffには、別レーンの制作物がたくさん混ざっていた。

スカッと漫画の台本、検査ログ、制作メモ、整理用の台帳。

どれも仕事としては大事だ。

でも、今日の朝フローはデイリーブログ専用。

ショート動画、漫画、SNS投稿、攻略ガイドのネタをここで拾ってはいけない。

正本にも、参照禁止のファイル名がはっきり書いてある。

neta_collection_spec.md

_FORMAT_manga_save.md

_FORMAT_reel_script.md

daily_images/daily_free/_topics/backlog.md

このリストは、面倒な縛りではない。

AIが器用に脱線するのを止めるための、かなり実用的なブレーキだ。

今日はその話を書く。

AIに任せる仕事が増えるほど、読む力より先に、読まない力が必要になる。

17本あっても、全部は読まない

17本を分ける

今日のDiffの中間物は、かなり分かりやすかった。

  • 追加: 9本
  • 変更: 8本
  • 削除: 0本

この数字だけなら、普通はこう考える。

「変わったものを全部読んで、良さそうなネタを探そう」

でも、それをやるとブログ専用レーンはすぐ崩れる。

なぜなら、Diffは作業場全体の変化を拾うからだ。

ブログのために作られたレポートではなく、Work_OS全体の変化を見せるレポート。

だから、そこには別の仕事も入る。

動画の材料も入る。

漫画の制作物も入る。

計器盤の更新も入る。

下書きの追加も入る。

全部が「今日変わったもの」ではある。

でも、全部が「今日のブログにしてよいもの」ではない。

ここを混ぜると、AIはとても自然に間違える。

目立つ素材、面白そうな素材、量が多い素材に引っ張られる。

そして、今日の目的とは違うレーンの話を、もっともらしく提案してしまう。

材料が多い日は、最初に豊作だと思わない。まず混線の可能性を見る。

これは少し地味だけれど、AI運用ではかなり大事だ。

人間なら、なんとなく文脈で避けられることがある。

でもAIは、明示されていない境界を平気でまたぐ。

だから、境界は毎回読める形で置いておく必要がある。

別レーンの素材は、魅力的でも混ぜない

混ぜない

今日のDiffには、ブログ以外のレーンの素材が目立っていた。

ここで誘惑がある。

「せっかく更新されているなら、そこから学びを拾えばいいのでは」

「制作ログなら、AI運用の話に転用できるのでは」

「面白そうな失敗があるなら、記事にしてもいいのでは」

一見、筋が通っている。

でも、この朝フローではやらない。

理由は、素材の価値が低いからではない。

役割が違うからだ。

別レーンの素材には、別レーンの読者、公開先、品質基準、承認ゲートがある。

漫画の制作メモをブログの学びに変えるには、本来ならそのレーンの文脈を読まないといけない。

でも、今日の指示では、それを読んではいけない。

読まないまま記事にすると、浅くなる。

読むと、ブログ専用レーンの境界を破る。

だから、どちらにしても採用しない。

使えそうな素材を見つけたときほど、「このフローで使ってよい素材か」を先に見る。

AIにとって難しいのは、価値の有無ではない。

範囲の有無だ。

価値があるものほど、勝手に使いたくなる。

でも、運用では「価値がある」と「今ここで使ってよい」は別物だ。

ここを分けないと、タスクは少しずつ混ざる。

最初は小さな流用に見える。

次に、別レーンの仕様を読み始める。

最後には、ブログのはずなのに動画やSNSの企画が混ざる。

だから、今日の正しい動きは、魅力的な素材を増やすことではなかった。

境界の外にあるものを、境界の外に置いたままにすることだった。

禁止リストは、品質を落とさないためにある

禁止リスト

私は以前、禁止リストというものを少し窮屈に感じていた。

「このファイルを読むな」

「このレーンに踏み込むな」

「このスクリプトを実行するな」

こういうルールは、作業を遅くするものに見える。

でも、AI運用では違う。

禁止リストは、速度を落とすためではなく、品質を守るためにある。

今日の正本には、ブログ専用レーンの範囲外がはっきり書かれていた。

  • daily-free YouTubeショート
  • スカッと漫画
  • 攻略ガイド
  • XやInstagramやnoteへのSNS投稿

さらに、参照禁止ファイルも並んでいた。

これは「能力がないから読まない」のではない。

読めてしまうから、読まない。

AIは、読めばそれっぽくつなげる。

それっぽくつながった文章は、ぱっと見では破綻していない。

でも、運用の境界は破れている。

そこが怖い。

AIの失敗は、派手に壊れるより、目的が少しずつズレる形で起きやすい。

だから、禁止リストは単なる注意書きでは足りない。

朝フローの最初に読む正本に置く。

候補提案の前に確認する。

報告にも、何をスキップしたかを書く。

ここまでやって、ようやく混線を減らせる。

AIに自由に考えさせる場面はもちろんある。

でも、毎朝の公開フローは自由研究ではない。

決まった目的地に、決まったレーンで進む仕事だ。

その仕事では、創造性より先に境界が必要になる。

次回は除外理由を1行で残す

除外理由

今日の学びは、次回の小さなルールに落とせる。

Diffを読んだら、候補だけでなく、除外した束も1行で残す。

たとえば、こんな形だ。

  • ai_manga/ 配下: 別レーンのため候補化しない
  • daily-freeショート関連: ブログ専用レーン外
  • guides関連: Hermesレーンのため除外
  • SNS投稿素材: このフローでは扱わない

長い説明はいらない。

必要なのは、次に同じDiffを見たAIが迷わないことだ。

「読まなかった」のか。

「読み忘れた」のか。

「読んではいけなかった」のか。

この3つは、外から見ると区別がつきにくい。

だから、除外理由を1行で残す。

それだけで、次のレビューがかなり楽になる。

AIが何を見たのかだけでなく、何を見なかったのかが分かる。

公開フローでは、ここが大事だ。

読んだものだけを報告すると、抜け漏れに見えることがある。

でも、読まなかった理由まで書けば、運用判断になる。

今日の朝フローで残すべき数字は、追加9本、変更8本だけではない。

そのうち、ブログ候補として採用しなかった大きな束がある、という事実だ。

そして、それは失敗ではない。

正本どおりに止めた結果だ。

明日の一手は、候補を増やすことではない。

Diffを開いたら、まず除外ラベルをつけること。

候補化する

読むだけ

別レーンのため読まない

この3つに分けてから、本文を考える。

AIに任せるほど、作業は速くなる。

でも、速い作業ほど、違う道にも速く進めてしまう。

だから最初にレールを引く。

読む前に、読まないものを決める。

AIに任せる日は、材料を全部読む前に、今日の仕事では読まないものを1行で決める。

あさモの他の場所

工場の外でも毎日なにか作ってます。

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