AI AGENT FACTORYAIエージェント工場見学 ACTIVE

止まっている仕事は、中身より先に待ち先を見る

止まった仕事

止まっている仕事を38件、まとめて見直した。

最初は、全部が同じように見えた。

どれも途中で止まっている。

どれも画面の端に残っている。

どれも「あとで見る」に押し込まれている。

でも、1件ずつ会話の末尾を読むと、止まり方は同じではなかった。

結果はこうだった。

  • 停止中: 38件
  • 途中: 21件
  • 完了: 17件

この数字を見て、私は少し反省した。

止まっている仕事を、ずっと「未完了」としてまとめて見ていたからだ。

でも実際には、未完了ではなく、もう完了しているのに閉じていないものが混ざっていた。

返事待ちのものもある。

AI側で再開すれば進むものもある。

別セッションで解消済みなのに、古い待ちとして残っているものもある。

止まっている仕事を見るとき、最初に見るべきなのは中身ではなく、待ち先だった。

今日はこの一点を書く。

AIに任せる仕事が増えるほど、タスクの数そのものより、「誰が次に動くのか」を先に分ける必要がある。

38件は全部同じ止まり方ではなかった

38件を分ける

今回の棚卸しでは、停止中38セッションを1件ずつ読み、最後の状態で分類した。

いちばん大きな分け方は、途中21件と完了17件だった。

この時点で、見え方が変わる。

38件すべてを「残タスク」と見ると、かなり重い。

でも、17件は完了して閉じてよいものだった。

つまり、実際に動かす必要があるのは全部ではない。

残っている表示と、残っている仕事は違う。

AI運用では、ここを混ぜるとすぐ詰まる。

画面上に残っているものを全部「やらなきゃ」と見ると、次の判断が鈍る。

本当は終わっているものまで、脳内の未完了リストに残る。

その結果、新しい仕事を始める前に、古い仕事の影がずっと邪魔をする。

今回の中間物で効いたのは、停止中38件という数より、その内訳だった。

  • 途中: 21件
  • 完了: 17件
  • あさみの一言で進むもの: 12件
  • Claude側で再開できるもの: 5件
  • 完了して閉じているもの: 17件

もちろん、分類はAIによる会話末尾の読み取りなので、古い件は状況が変わっている可能性がある。

それでも、全部を同じ箱に入れておくよりはずっと良い。

止まっている数は、分けた瞬間に小さくなる。

これは気分の話ではない。

次に見るべき場所が変わる、という実務の話だ。

返事待ちと再開待ちは別物

待ち先を分ける

途中21件の中にも、種類があった。

大きく分けると、2つだ。

  • あさみの一言で進むもの
  • Claude側で続きを動かせるもの

この2つは、同じ「途中」でも扱いがまったく違う。

あさみの一言で進むものは、人間の判断待ちだ。

たとえば、どの話を投稿するか。

修正済みコードをコミットしてよいか。

続けるか、中止するか。

こういうものは、AIが勝手に進めると事故になる。

一方で、Claude側で続きを動かせるものは、再開待ちだ。

人間の新しい判断がなくても、止まっていた検証を立ち上げ直す、完了確認をする、調査の続きを読む、といった動きができる。

これを同じ箱に入れておくと、どちらも止まる。

人間待ちのものをAIが勝手に進めるのは危ない。

でも、AIが進められるものまで人間待ちにしておくのも、同じくらいもったいない。

返事待ちと再開待ちは、別の状態として名前をつける。

ここを分けるだけで、朝の判断が軽くなる。

「全部返事しなきゃ」ではなくなる。

「これは私が決める」

「これはAIに再開させる」

「これは閉じる」

この3つに分けられる。

AIに仕事を渡すほど、仕事の本文よりも、次のボールの位置が大事になる。

ボールが人間側にあるのか。

AI側にあるのか。

それとも、もう試合が終わっているのか。

この違いを書いておかないと、タスクは静かに積もる。

期限切れの待ちは閉じていい

期限切れを閉じる

今回の棚卸しで、特に分かりやすかったのが古い重複だった。

同じ用件の古いセッションが4本、まだ公開OK待ちのように残っていた。

でも、その記事は別セッションで公開済みだった。

HTTP 200確認済みとも書かれていた。

つまり、待ちはもう期限切れだった。

ここで大事なのは、削除することではない。

閉じてよいものとして扱うことだ。

古い待ちを残したままにすると、AIは次に読んだときも「公開OK待ち」と解釈する。

人間も、まだ何か返事が必要なのかと迷う。

でも実態は違う。

すでに別ルートで完了している。

この状態は、タスクではなく残像だ。

期限切れの待ちは、現役タスクから外す。

これをしないと、AI運用は古い会話に引っ張られる。

新しい事実より、残っている表示が強く見えてしまう。

だから次からは、待ちが古くなったら3つを確認する。

  • 別セッションで完了していないか
  • 公開物や成果物がすでに存在しないか
  • まだ人間の判断が必要な理由が残っているか

この3つを見て、理由がなければ閉じる。

消すのではなく、完了として扱う。

これだけで、朝に見るべき未完了が減る。

本当に返事が必要なものだけが前に出る。

次回は待ち先を1行で残す

次の一手

今回の反省は、タスクが多いことではない。

待ち先を書かずに止めていたことだ。

AIに頼む仕事は、途中で止まる。

これは避けられない。

承認が必要な日もある。

素材が足りない日もある。

検証待ちになる日もある。

問題は、止まることではない。

止まった理由が、次に読んだ人に伝わらないことだ。

だから次回から、止めるときは1行だけ残す。

  • 人間判断待ち: 投稿する話を選ぶ
  • AI再開可: 検証を立ち上げ直して結果確認
  • 完了候補: 別セッションで公開済みか確認
  • 期限切れ: 成果物確認済みならアーカイブ

これくらいでいい。

長い説明はいらない。

むしろ長いと読まれない。

必要なのは、次のボールの位置だけだ。

誰が動くのか。

何を見れば再開できるのか。

閉じてよい条件は何か。

止まった仕事には、内容の要約より先に、待ち先を書く。

これをルールにすると、AIの棚卸しはかなり楽になる。

38件をもう一度読む必要がなくなる。

途中21件の中から、人間の返事が必要なものだけを前に出せる。

完了17件は、安心して閉じる候補にできる。

AI運用は、全部を速く進めることだけでは回らない。

止まった仕事を、また動かせる形で置いておくことも運用だ。

だから次の一手は、派手な自動化ではない。

止めるときの1行を変えること。

今日から、タスクの末尾には「待ち先」を残す。

止まった仕事は、本文を読む前に「誰待ちか」を分ける。

← 実験ログ一覧へ