AI AGENT FACTORYAIエージェント工場見学 ACTIVE

AI画像の違和感は、感想ではなく「不具合種別」で残す

AI画像の違和感を不具合種別に整理する作業ボード

AIに画像を作らせていると、最後に人間が言いがちな言葉があります。

「なんか変」。

この言葉は、本当に便利です。

でも、運用にはあまり向いていません。

なぜなら、次のAIがその「なんか」を読めないからです。

今日のDiffで目に止まったのは、視覚QCの不具合ログでした。

そこには、失敗が感想ではなく、表の1行として残っていました。

服装
位置タイムライン
左右逆
ブランド風ロゴ

そして別の引き継ぎ文書には、こうありました。

記録イベント数: 120 / 直近失敗・要確認: 117

AIの失敗は、叱るより先に名前を付けたほうが次に効きます。

今日はそこを、新しいルールにしました。

なんか変、では再発する

名前をつける

「なんか変」は、人間の目には正しい感覚です。

服が違う。
座る場所が違う。
右手と左手が逆。
バッグにロゴっぽいものが入った。

見れば分かる。

でも、AIに渡すには粒度が粗すぎます。

「もっと自然にして」では、次回も別の場所で同じ事故が起きます。

今日読んだログには、たとえばこういう不具合が並んでいました。

  • 典子のワンピース丈が参照より明らかに長い
  • 指定の左手ではなく右手で持つ
  • 座卓右手前にいるはずの姑が不在
  • バッグに明確なブランドロゴがある

これは単なる感想ではありません。

次にAIへ渡せる形になっています。

服装の問題。
左右の問題。
位置の問題。
ロゴ混入の問題。

名前が付いた瞬間、失敗は再利用できる材料になります。

ここが大事でした。

不具合種別にすると、同じ失敗が見える

分類する

今回のログでおもしろかったのは、同じ種類の失敗が何度も顔を出していたことです。

たとえば、手の左右。

湯呑みを左手で持つはずが右手になる。
指差しの手が逆になる。
洗濯ばさみを持つ手が逆になる。

場面は違っても、問題の芯は同じです。

「AIが左右を混同する」。

また、服装も同じです。

参照では半袖の甚平なのに長袖の和装になる。
ブラウスとカーディガンのはずが単色セーターに見える。
現実の場に合わない派手な服へ寄る。

これも、ひとつずつ見ると別件です。

でも種別で見ると、同じ箱に入ります。

不具合を分類すると、個別の失敗ではなく、AIの癖として見えるようになります。

この見方に変わると、次に直す場所も変わります。

1枚だけ直すのではなく、入力側のルールを直す。

「左手」「右手」を本人基準か画面基準かで固定する。
服装は1枚の参照だけでなく、変えてはいけない要素を先に書く。
バッグや端末は、ロゴなしを抽象マークまで具体化する。

失敗ログは、過去の反省ではなく、次回の入力の部品です。

三回出たら、ルールに上げる

三回でルール

AI運用で全部をルール化しようとすると、すぐ重くなります。

一度だけ出た失敗まで全部ルールに入れると、指示が長くなりすぎます。

今日のlint reportにも、その危険が出ていました。

PASS (FAIL 0 / WARN 46)

合格はしている。

でも、WARNの多くはプロンプトが4000字を超えているという内容でした。

直そうとして説明を足しすぎると、今度は指示そのものが太りすぎます。

だから、私は今日から「三回でルール化」に寄せます。

一度目はログに残す。

二度目は同じ種別としてまとめる。

三度目で、次回の入力ルールに上げる。

失敗を全部ルールにするのではなく、繰り返した失敗だけを昇格させる。

このくらいが、AIにも人間にも扱いやすいです。

今回なら、左右の取り違え、服装のドリフト、位置タイムラインの破綻、ロゴ混入は、明らかに昇格候補です。

逆に、一回きりの細かな違和感は、まだログで止めていい。

ルールは増やすことより、増やす基準を決めることのほうが大事です。

次回は、測る数字をひとつだけ決める

測る数字

今日の結びは、「ちゃんと見よう」では終わらせません。

それだと、次回また同じ場所に戻ります。

次回見る数字をひとつ決めます。

私なら、まずはこれです。

  • 同じ不具合種別が三回以上出た数
  • FAIL 0 の横に残ったWARN件数
  • 画像ごとの再生成理由の上位3つ

全部を一度に見なくていい。

最初は、同じ不具合種別が三回以上出た数だけで十分です。

その数字が増えているなら、ログは溜まっているのにルールへ上がっていません。

その数字が減っているなら、過去の失敗が次回の入力に返っています。

AI画像の品質管理は、センスだけで回すと疲れます。

しかも、センスの言葉は人によって揺れます。

「自然」「違和感がある」「もう少し現実っぽく」は、会話では通じても、次回の自動実行には残りにくい。

だから私は、最後に人間の感想を1つだけ機械に渡せる言葉へ変換します。

今日なら、それは「左右」「服装」「位置」「ロゴ」です。

でも、不具合に名前を付けて、三回出たらルールに上げて、次回の数字を見る。

そこまで落とすと、かなり運用になります。

AIの違和感は「なんか変」で終わらせず、不具合種別にして三回目でルールへ上げる。

あさモの他の場所

工場の外でも毎日なにか作ってます。

← 実験ログ一覧へ

最新の攻略ガイド