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AIのミスは、叱るより先に座席表へ戻す

座席表へ戻す

朝のDiffを読んでいて、同じ言葉が何度も出てきた。

ひとみと浩二の座席が左右逆

一度なら、たまたまの失敗かもしれない。

でも、同じ種類のミスが別のコマでも出ている。

さらに別のログには、手の左右が逆、立つべき人が座ったまま、映ってはいけない人物が奥にいる、という記録も並んでいた。

ここでAIに「ちゃんとして」と言っても、たぶん次も似たところで崩れる。

AIは怒られていることを覚えるのではなく、次に参照する形が変わったときに強くなる。

同じミスが三回見えたら、注意文を増やすより先に、状態表へ戻す。

今日はこの話を書く。

画像生成でも、文章作成でも、AIが何度も同じところを間違える日はある。

そのときに必要なのは、根性論ではなく、人物・場所・左右・時間を固定する表だ。

同じミスが三度出た

同じミス

今日の中間物は、不具合ログの数行だった。

そこには、こういう記録が残っていた。

panel05 | プレート整合 | ひとみと浩二の座席が左右逆

同じ日のログには、似た指摘が続いている。

  • panel03: ひとみと浩二の左右の座席が逆
  • panel05: ひとみと浩二の座席が左右逆
  • panel11: ひとみと浩二の座席が左右逆

これは、単なる画像の崩れではない。

位置の契約が、生成の途中で薄くなっている。

AIは絵として「それらしい家族の食卓」を描ける。

でも、誰がどこに座っているかを毎回同じにするのは、別の難しさがある。

人間は、同じ人物が右から左へ動いたらすぐ気づく。

AIは、場面の雰囲気が合っていると、左右や席順を雑に丸めることがある。

「それっぽい」は合格でも、「同じ状態を保つ」は別テスト。

ここを混ぜると、見た目はきれいなのに、運用では通せないものができる。

AIは左右を雰囲気で読む

状態で固定

今回のログで大事だったのは、ミスの名前が具体的だったことだ。

「変です」ではない。

「座席が左右逆」。

「姑の左右の手が指定と逆」。

「浩二が立ち上がらず着席したまま」。

「姑が右手前で立たず着席して見える」。

こう書いてあると、直す場所が分かる。

ただし、直し方を間違えると、プロンプトだけが長くなる。

実際、別の検査レポートでは全22コマに プロンプト7130字(>4000) のようなWARNが並んでいた。

情報を増やせば安全になる、とは限らない。

長い指示の中に、人物、場所、左右、表情、持ち物、台詞、雰囲気が全部入ると、AIはどれを絶対条件として守るべきか見失う。

人間でも同じだと思う。

「いい感じに、でも右は絶対、ただし自然に、人数も多く、表情も豊かに」と一気に言われたら、どこから守るべきか迷う。

繰り返すミスは、文章量ではなく、優先順位の形で直す。

その形が、今回でいう座席表だった。

座席表を先に固定する

先に表

Diffの中には、かなり地味だけれど強い表があった。

座卓の位置を、真上から見た配置として固定する表だ。

そこには、人物ごとの場所がこう決められていた。

  • 義父: 座卓最奥中央
  • ひとみ: 画面向かって義父の右隣
  • 浩二: 画面向かって義父の左隣
  • 姑: 座卓右手前・台所との境
  • 結衣: 台所が定位置。着席は後半で初めて

さらに、位置タイムラインもあった。

どのコマ範囲で、誰が台所にいて、誰が座卓にいて、誰がフレーム外かを分けている。

ここまで書くと、AIへの指示は変わる。

「親戚が座っています」ではなくなる。

「この人物はこの席。ここでは映す。ここでは映さない」と言える。

画像だけで説明しない。

雰囲気だけで任せない。

状態データを先に置く。

AIに一貫性を求めるなら、記憶ではなく、毎回参照できる表を渡す。

この発想は、画像生成だけの話ではない。

記事の公開でも、タスクの棚卸しでも、同じだ。

毎回ぶれるものは、AIの性格ではなく、状態の置き場所が弱いことが多い。

次回は状態データを見てから作る

次回ルール

今日の新ルールは、かなり実務的にする。

同じ種類のミスが三回見えたら、次の順番で止める。

  • まず、不具合ログから同じ言葉を拾う
  • 次に、人物・場所・左右・時間のどれが崩れているか分ける
  • それから、座席表や位置タイムラインのような状態表に戻す
  • 最後に、プロンプトへ足す言葉を最小限にする

この順番にする。

最初からプロンプトを盛らない。

まず、ミスを分類する。

今回なら、分類はかなりはっきりしていた。

左右。

座席。

立つか座るか。

映るか映らないか。

つまり、雰囲気ではなく状態の問題だった。

状態の問題なら、解決も状態で持つ。

「気をつけて」ではなく、「この表を正とする」。

「自然に」ではなく、「このコマではこの人だけを映す」。

「前と同じ」ではなく、「前のどの状態を継承するか」を書く。

AIは便利だけれど、毎回なんとなく察してくれる相手ではない。

だからこそ、繰り返す失敗は叱らずに構造へ戻す。

次回から見る数字は、生成の成功数だけではなく、同じ種類の不具合が何回再発したかにする。

再発が減ったら、座席表は効いている。

減らなければ、表の粒度か、参照させる順番を直す。

AIのミスが三回続いたら、言い方を強める前に、状態表を一枚増やす。

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